【食事療法】一日一食、菜食主義の検査結果はいかに…

がんになったら肉を食え主義な私。

しかし、これまで栄養相談を受けた方に、「でも、がんを治した人に玄米菜食の人が多いのはなぜでしょうか？」と聞かれる事があります。

そうなんです。

確かに玄米菜食でがんが小さくなることがあり、それにはガン細胞の特性と関係があるので、…詳しくは過去記事をご覧ください。

＝　過去記事　＝＝＝＝＝＝

がん患者さんの食事療法―菜食主義の欠点とは？

http://healthy-happiness.jp/?p=259

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ですが、これを続けると今度は栄養欠損状態になり、また別の問題が起きることもあります。

例えば、免疫力が落ちがちになりますし、ガン治療をしていたら、副作用も強く出やすくなり、回復も遅れがちになります。

女性なら、シワシワになっていくのが悲しい(＠_＠;)

そうそう、先日、TV番組で玄米菜食を続けた結果のわかりやすい例が…。

大きな玉ねぎの下で…
一日一食、野菜だけ食べたらこうなってた

TBS系「私の何がイケないの？」（2015年11月30日放送）芸能人がアンチエイジングドックを受ける番組。（人間ドックの宣伝みたいな番組だと思うのは私だけ…？）

サンプラザ中野さんが検査した結果、血管年齢と骨年齢で「異常値」を叩きだしてしまったんだとか。

1日1食をすでに20年続け、10年間は動物性食品を一切摂らない徹底した菜食主義者。（痩せたのが気になってました。）

健康のために長年、肉、魚、卵を徹底的に避けて、がんばった！　

…しかぁし！

現在55歳ですが、血管年齢が59歳、大腿骨の骨年齢は70代後半という数値だったそうです。そして一日一食にしても長寿遺伝子は年齢相応でした。

「努力は報われない！」と、昔、彼がラジオで力説していたことが思い出されてならない…；

骨のために「ビタミンDのサプリを飲む」と言う中野さんに、医師は、サプリで何とかしようと考えずに、まずは食生活の改善をするよう勧めたようです。

特に動物性タンパク質を摂るように。

骨の材料もタンパク質ですからね。タンパク質取らないと、骨もできません。ビタミンDは骨の形成を助けるものの一つに過ぎません。

余談ですが、ご高齢の方も同様です。

女性は特に60代になると骨の問題が出てきますが、カルシウムとかDとかだけでは骨は再生しません。

骨の原料はタンパク質ですから、タンパク質も必要です。鉄筋コンクリートの家を建てるのに、鉄だけでもコンクリートだけでもダメですよね。結局、栄養はチームで働くのです。

菜食はビタミンB12不足に

「菜食にして体が軽い」と言うのは男性に多いという傾向があります。元々、肉食で野菜を食べなかった人は、菜食にすることで、しばらくはバランスが取れるのかもしれません。

ただ、女性は貧血が更に進行するので体調を崩す傾向にありますね。

動物性を極端に避けるとビタミンB12が不足することで様々な弊害が出てきます。一番は貧血です。がんの好む貧血状態になるのは、がん予防の観点からすると大きなマイナスです。

思いは同じ。

サンプラザ中野さんは、お父様のガン死をきっかけにして、西式甲田療法という食事療法を取り入れたと書いてあったのを以前拝見しました。

”病院まかせではなく、自分で気を付けてがんにならないようにしよう！”という、いたってまじめで熱心な気持ちで取り組んでおられた訳です。

坂本龍一氏も咽頭癌を患っておられますが、ベジタリアンから更に進化してビーガンになったと聞きます…。

Apple社のスティーブ・ジョブズ氏もベジタリアン⇒ビーガンでした。

みんな、真面目に自分の人生を真剣に生きている人達。そういう人は、やっぱりカッコいいです。

人の体は良く出来ていて、食べたものからタンパクを合成して生きていけるように調整します。だから動物性を避けていていも、体が順応して元気に生きている人はいらっしゃいます。

私は、栄養療法の観点からは、菜食は勧めませんが、それぞれの決定を批判なんてできませんし、するべきでもないと思います。

大切なのは「目的は何か」ですよね。

健康になるのが目的なら、その人にとって健康になる方法を選択すればいい。本人がハッピーならそれでいい。

シンプルにそれだけです。