健康にもダイエットにも大人気の「酵素ドリンク」。

がん治療目的で使用している方も少なくないはずです。

 

体の働きにはすべて酵素が関わっていて、酵素がなければ体を作ることも動かすこともできません。

そのことに関する記事はコチラ★

 

しかし、いわゆる酵素ドリンクで本当に酵素をとれるのでしょうか。

酵素じゃない?!

一般的に”酵素ドリンク”として売られているものをどのように作るかご存知ですか?

 

割と詳しく説明したものもあるので、ご存知かもしれませんが、野菜や果物を”糖分”に漬け込んで作っていますよね。

 

つまり、沢山のお砂糖に漬け込んで発酵させた発酵ドリンクです。

 

よく成分表を見ていただくと、「酵素飲料」ではなく「発酵飲料」などと書いてあるはずです。

砂糖と香料・着色料だけの清涼飲料水より、100倍いいでしょうけど…「酵素」を謳うと、大いに誤解を招きそうです。

 

*ここでいう「酵素」は「食物酵素」であって「体内酵素」ではありません。

 

酵素の弱点ゆえに「酵素ドリンク」には酵素がナイ!

酵素の弱点は

  • 70℃の熱で変性する(加熱殺菌で失活)
  • 酸に弱い(胃酸で変性)
  • 酵素は高分子(腸壁から吸収されることはほとんどない)

といった事です。

 

市販されている酵素食品は、発酵が進んで瓶がはじけたりしないように、加熱殺菌しなければいけません。

ですから、仮に酵素が含まれていたとしても、加熱された時点で酵素はなくなっています。

 

それを考えても、「酵素ドリンク」を謳っている商品から酵素は摂れないのだな、ということは理解しておきたい所です。

 

非加熱のものなら発酵食品としてのメリットを得られるので、手作りすると良いということになりますね。(でも低血糖症のある方には勧めません。)

 

がん患者さんには勧められない理由

ガン細胞は糖を好み、正常細胞の6倍も糖を消費します。

ですから、糖分の摂取には注意したいところです。

例えば、生野菜を食事の最初に食べて血糖値が急に上がらない食事を心がけ、糖質の摂取量を控え目にするべきです。

 

しかし、よくある酵素ドリンクは、野菜・果物を砂糖漬けにし発酵させたものです。

あえて糖分の多いものを飲むというのは勧められません。

 

もちろん、酵素系の商品もピンからキリまであります。
しっかりと臨床まで取り、学術論文のあるものもありますので、全てを否定するつもりは毛頭ありません。

 

中には、「この酵素を飲んで元気になった!」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

前回書いたように、食物酵素がダイレクトに体内酵素にはなりませんし、酵素ドリンク=発酵食品なので、酵素が補充された訳ではないんですが、もしかすると、補酵素であるビタミンB群や亜鉛、鉄などが幾らか補給できたのかもしれませんね。

 

でもそれなら、あまり高額な「酵素ドリンク」でなくてもいいんじゃないかなとは思ってします。

 

やはり「酵素ドリンク」の購入に関しては、よく吟味する必要がありそうですね。

 

 

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