がん治療、食事療法目的ではなくても「酵素」人気は根強いですね。

 

酵素を取り入れるために毎日野菜ジュースを手作りする方も多いようです。

 

酵素は熱に弱いので、高速ジューサーの熱で酵素を壊さないために低速ジューサーを使って作るべし!と昔「正食」の講座で習いました。

 

低速ジューサーを購入して頑張って作っている方もいらっしゃることでしょう。(あれってめっちゃ繊維が残りますよね〜;)

 

でも、野菜ジュースを飲んでも、それ自体は体内酵素にはなりませんのでご注意を!

 

では体内酵素を作る栄養素って何なんでしょうね。

そのことに関しては最後に…

 

酵素が大切なのはナゼ?!

ちまたで”酵素” ”酵素” と言われる理由を知るために、酵素の働きについて書いておきたいと思います。

 

「うお〜!体の中で酵素が働いている~!」

 

…とは、全く感じないものですが、実際は、生命活動に酵素は欠かせない存在です。

 

酵素 = 生命

 

と言う生化学者もいるほどです。

 

酵素が働かなければ、摂った栄養を活用することができないからです。

 

体内の酵素には2種類あります

 

・消化酵素

・代謝酵素

 

その働きはというと…

 

消化・吸収・合成・排泄・細胞の代謝・解毒といった生命活動(体内での化学反応)全般に関与しています。

 

これを一言で言うと「代謝」です。しかし、あまりにも多くの働きが関係していて、まるで宇宙ですからスゴすぎてピンときませんけどね。。。

 

木材や釘があっても、大工さんがいないと家は建ちませんね。

体の中で木材はタンパク質、釘はビタミンミネラルです。でも酵素がなければ体は修復されないということ。酵素は大工さんのようなものなのです。

 

 

しかも「酵素」と一言で言っても、何千種類もあります。なぜなら、それぞれ酵素はそれぞれの化学反応に特化して働くからです。

空港で働く人と同じで、専門性が高いんですね。パイロット、CA、管制塔、整備士、消防士・・彼らが人事異動することはありえませんよね。それと同じ。

体には何千という化学反応があるので酵素も何千種類もあるわけです。

 

でも全てが秩序正しく働いている。まさに宇宙です。

 

なんか複雑だけど酵素がなければ体は機能しないんだな、というのがなんとなく理解できますね。

 

生野菜・果物の酵素がしてくれる事

体を作り、すべてが機能するには酵素が不可欠!

ということはわかりました。

 

では、生野菜や果物の酵素は何をしてくれるのでしょうか。

 

それは、体内酵素を節約するというお仕事です。

(先に書いたように酵素は熱に弱いので、食品から酵素を摂るには生で食べることが原則です)

 

食事のはじめに、酵素の豊富な生野菜・果物をとっておくと、食物酵素の働きで消化を助けることができます。

 

消化に必要以上の力がいらないと、胃腸もスムーズに働くことができて、栄養の吸収も楽になります。

 

がん患者さんは腸の働きが悪くなっているケースが多いので、
胃腸の働きをカバーして、栄養の消化吸収がしっかり出来る状態に持っていくのは非常に重要ですよね。

 

特にオススメは大根おろしです!

 

アミラーゼ(デンプン分解酵素)、プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)、リパーゼ(脂肪分解酵素)で消化をカバーしてくれるだけでなく、イソチオシアネート(硫黄化合物)の殺菌・解毒作用・抗がん作用も得られます。

 

 

 べジファーストという言葉が使われるようになりましたが、特に生野菜や果物を食事の最初に食べるというのはダイエットや糖尿病対策だけでなく、がん患者さんにも、がん予防にも効果的ですので意識的にやっていきたいものですね。

 

でも先述した通り、生野菜・果物は、それ自体が体内酵素にはなりません

では、どの栄養素が体内で酵素を作っているのでしょうか。

 

体内酵素の材料は何?

酵素を作る材料は何だと思いますか?

答えは!?

 

酵素を作る材料はたんぱく質です!!

 

たんぱく質が体内でアミノ酸に分解され、消化酵素や代謝酵素に作り変えられます。

 

たんぱく質(アミノ酸)が不足すると、消化力が落ちますし、代謝酵素もできないので、太りやすく、疲れやすく、早く老化します。

ですから、酵素を作るためにはタンパク質をしっかり取ることが必要です。

 

たんぱく質が不足すればNK細胞も充分作られず、がんと闘う力も衰えます
食べた栄養を運ぶのもたんぱく質ですから、いくら野菜を食べてもたんぱく不足の人はビタミン・ミネラルをうまく使えません。

 

 

がん患者さん特有の食事療法で、なんだか体に良さそうな気がしても野菜ジュースだけで満足してはいけません。

 

ちなみに、個人的には腸内環境を整えるのに必要な食物繊維を全部捨てて、ジュース部分だけ摂るのは、糖質も多くなるしどうなのかな〜と思っています。

噛む力があるうちは普通に噛んで野菜を食べることで唾液を出し、胃酸も出し、それによって全体的な栄養の吸収が行える方が健全だと思えてなりません。

 

 

酵素を働かせるには補酵素も不可欠なのですが、補酵素の役割をするビタミン・ミネラル(例えばビタミンB群、亜鉛、マグネシウム)は動物性タンパク質に多く含まれ、吸収も良いという事実もあります。

 

ですから、酵素というと生野菜・・ではなく、動物性も含めたタンパク質を思い浮かべて欲しいのです。

 

たっぷりのお野菜、そして肉・卵・お魚・豆類といった高タンパクな食品、アミノ酸たっぷりのお米やお味噌、なんでも満遍なく食べて、しっかり体内酵素を守ってくださいね。

 

 

PS:酵素は水分子に囲まれていなければ仕事ができません。綺麗な水を1日に1.5~2リットル飲むことを意識してください。

 

PS:あなたの栄養対策をチェックできます。

ご希望の方は⇒「相談申し込み」ページ

 

 

 

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