ガン細胞ができるのは、細胞に傷が入ってしまうのが一つの原因になるとも考えられています。
活性酸素が細胞膜を「ヤア!」っと攻撃してくる時、細胞膜を守ってくれるビタミンがあります。
細胞膜を守るビタミン。何だと思いますか?
ビタミンC?
そう!ビタミンCも抗酸化ビタミンですね。
その他は?
それは
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ビタミンEです。
ビタミンEは細胞膜の酸化を防ぐ事に欠かせない栄養素なのです。
ビタミンEの作用は多岐に渡りますが、どちらかというと「若返りビタミン」「妊娠ビタミン」なんて言われるので、美容系のイメージでしょうか。
そのため、あまり意識されていないかもしれませんが、実はがん対策に欠かせません。
がんと闘うサポーター
ビタミンEは抗酸化作用の他にも、幾つもがんと関わる働きがあります。
・EPAの酸化を防止
炎症を抑え、がんが新生血管を作る事を抑制するEPA。
しかし、EPAという油は、とても酸化しやすいという特徴があります。
せっかく摂ったEPAが酸化しないようにビタミンEが助けてくれます。
・ダイレクトな抗がん作用
ビタミンEにも様々あり、近年注目されているのがトコトリエノール。
その構造ゆえに、がんに直接作用する力があることがわかっています。
がんが腫瘍を形成する時に必要となる、Srcキナーゼという酵素が活性化されるのを予防すると言われています。
また、EPA同様、炎症を抑える働きは見逃せない抗がん作用の一つと言えます。
・放射線被ばくによる皮膚障害を軽減
炎症を抑える効果が高いため、放射線治療中や治療後でもビタミンEを摂る事でケロイドになるのを予防し早く回復させることができます。
栄養はチームで働く
・ビタミンC
ビタミンEはビタミンCと一緒に摂ることが大切です。
ビタミンEは活性酸素を除去し自らも酸化してしまいます。
ビタミンCはEを再生させ、再び抗酸化作用を発揮できるように作用するのです。
・タンパク質
ビタミンEはタンパク質に吸収されて運ばれて行きます。
それで、タンパク質不足だときちんと体に運ばれず、せっかく摂っても使えません。
肉魚卵といったタンパク質もしっかり摂る事が大切ですね。
・油
ビタミンEは脂溶性ビタミンなので、胆のうの働きが悪く油の分解が出来ない人は吸収が悪くなります。
油ものがニガテという人も、胆のうを動かして油のビタミンを吸収できる体になるために、質の良い油を摂るように心がけて下さい。
低温圧搾のホンモノの油は高価ですが、油がニガテな方でも平気なはずです。
お試しになってみてくださいね。
厚生労働省的には「がんに効果なし」ってほんと?
厚生労働省が作っている
「『統合医療』情報発信サイト」によると、
http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/18.html
ビタミンEは、がんの発生の要因となるフリーラジカルによる損傷から細胞成分を保護する…
しかし、ビタミンE摂取と発がんの関連付けを試みた臨床試験や調査から、ほとんどの場合、ビタミンEに有益性のないことが示されている。
となっています。
”ビタミンEサプリにがん予防効果はなかったよ~”という訳です。
理屈と現実は違うのか?!
…そういう訳ではありません。
ビタミンEのサプリメントには「天然」「天然型」「合成」の3種類があります。
「天然型」や「合成」のものは抗酸化作用はほとんどありません。
臨床に使ったのはどれですか?ということです。
抗酸化作用を期待するなら、「天然」のものを使いましょう。
必要量は人それぞれですが、がん患者さんや再発防止目的なら400~800mgが目安です。
ビタミンEの豊富な食品は?
食事からもビタミンEを積極的にとりたいですね。
ビタミンEを多く含む食品は、
・アーモンド
・アボガド
・小麦胚芽
・大豆
・ウナギ
などなど。
やはり、おやつも患者さんへの差し入れはアーモンドですね~^^
美味しく食べて美容にもがん予防にも役立つビタミンE♪強い味方ですね。