ガン細胞は体タンパクを奪うのでがん患者さんは特にタンパク質をしっかり摂取する必要があります。…という事を前回書いていましたね。
そうすると、「タンパク質って何ですか?」と質問されることが意外とよくあります。大事な部分なので少し説明してみますね。
人間はタンパク質の”かたまり”
タンパク質は三大栄養素の一つ。人が生きて行くのに欠かせません。人間の身体の主成分と言えます。
筋肉、骨、内臓、血液、ホルモン、酵素、皮膚、髪、爪、歯…全ての細胞はタンパク質で出来ているのです。
そして、毎日新陳代謝で身体の「作る」と「壊す」を繰り返しているためタンパク質は食いだめができません。毎日摂取する必要があります。ガン細胞に体タンパクを奪われるがん患者さんはなおさらです!
通常の1.5倍ほど必要になってしまいます。
ビーズの首飾り
タンパク質は例えるとすればビーズの首飾りのようです。
一つ一つのビーズが「アミノ酸」です。
アミノ酸がつながって首飾りの形になったものがタンパク質という訳ですね。
このビーズ「アミノ酸」には沢山の種類がありますが、身体に必要なのは20種類あります。
20色のビーズと考えたらわかりやすいかもしれませんね。
体内で作られるアミノ酸もありますが、作れないものが9種類あり、それを必須アミノ酸と言っています。
(10種類という意見もあります)
必須アミノ酸は必ず食事から摂る必要があります。20種類のアミノ酸が一つでも欠けると体タンパクが作られず、修復できないからです。
この必須アミノ酸をしっかりとれる食べ物を食べると効率がいいという訳ですよね!
アミノ酸スコアが100(一番高い)の食べ物、何かご存じですか?
アミノ酸スコアが高い食べ物は?
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肉、魚、卵、乳製品、大豆
多くが動物性のタンパク質ですね!
ただ、大豆製品だけだと、メチオニンというアミノ酸が不足気味になります。
動物性だけでなく、植物性のタンパク質もたくさん取りたいのですが、植物性タンパク質のアミノ酸バランスをアップする方法があるんですょ。
その事はまた次回!ということで、お楽しみに~。