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分子栄養学

薬とメスを使った医療に立ち向かう

最近は、分子栄養学そのものに興味を持つ人が増えてきた実感があります。そこで今回は、分子栄養学とは?ということをその歴史を交えて書いてみます。


分子整合栄養医学というワードの産みの親

分子栄養学は分子整合栄養医学とか、オーソモレキュラー療法とか色々な言い方があります。

私たちの体は約60兆個の細胞で構成されていますが、その一つ一つの細胞やそれを構成する分子は栄養素で構成され、栄養素で動いています。
この栄養素をうまく使って体の細胞、分子の働きを良くしてあげるのが分子栄養医学のやり方、栄養療法です。

 

「分子整合栄養医学」という言葉は、2度のノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士の造語なんです。

ポーリング博士はずば抜けた天才でして、現在私たちが理解している人体の生化学作用を解明した人物です。

「ビタミンCが風邪に効く」と発表したことでも有名です。後に「ビタミンCがガンに効く」とも発表しましたが、風邪の時もそうでしたが、「そんなわけないだろう!」となかなか受け入れられることはありませんでした。

 

なぜって、ずば抜けていたから

なぜなら、彼が治療のために使ったビタミンの量は、公的な”栄養所要量”と比べるとずば抜けて多かったからです。

実は、このように特定のビタミンの大量摂取がある種の疾患に治療効果があるということは、他の医師にも既に発見されていたのですが、認知されていないだけだったんです。

多くの医学の専門家はビタミンは壊血病くる病のようなビタミン欠乏症とされている疾患の時にのみ摂取すれば良いものであって、大量摂取などとんでもないことだ!と考えていたのです。

(今でもそう考える医師の方が多いかもしれませんが)

しかし、ポーリング博士は多くの疾患を、細胞を構成する分子の異常と捉えていました。
その分子を正常にするため、あるべき分子を至適濃度に保つのに充分な量の栄養素を摂取することが必要で、そうすれば病態改善が得られると考えていたのです。

その時風邪をひいていたり、蜂に刺されていたり、すごくストレスがかかっていたり、ガンに侵されていたり、、、その人の状態によってビタミンの必要量は大きく変わるんです。

その時のその人にとっての必要量を補充してあげることで病態が改善するので、公的な栄養摂取基準をはるかに上回る量(10倍とか100倍とか)が必要ということも大いにあるのです。

薬とメスを使った侵襲的な医療に違和感を抱く人にとっては、ヒトの体の仕組みに従い、自然治癒力を利用した非常に画期的な治療法と言えます。

逆に、薬とメスを愛する医師たちにはあからさまに疎まれることになりました。
それでもポーリングに賛同する化学者や医師は研究を続け、様々な難病の治療法を確立していきました。

 

がんもその一つで、ポーリング博士やホッファー博士は、「がん」という疾病を全身性の慢性の代謝異常ととらえていました要はその代謝異常を是正することによって「がん」は治療可能と考えていたのです。

(近年、その代謝異常は細胞内のミトコンドリア機能の異常だというこが解明されています)

 

廃人ではなく社会人に戻す治療

非常に感銘を受けるのは精神疾患に対する功績です。

例えば、統合失調症患者(精神分裂病と言われていた)は前頭葉に電気ショックを与えたりして廃人にするような治療がなされていました。

現代でも、難しい患者さんは薬漬けにして精神病病棟に監禁。囚人同様の扱いです。ご本人にとってもご家族にとってもどれほどの苦しみだろうと思うと胸が詰まります。

しかし、既に1968年にはカナダのエイブラム・ホッファー博士が精神疾患への栄養アプローチについて、Science誌に論文を掲載しています。

”脳の機能は脳内物質の分子濃度に影響を受ける”として、彼はナイアシン(ビタミンB3)を大量投与して6000人の統合失調症患者を社会復帰させました。

もちろん、ビタミンだけでなく食事内容の見直しも行い、普通なら治らないとされている病気もこうやって栄養素を使って治療することが、しっかりとしたエビデンスのもとで行われているのです。

 

あなたが諦めているちょっと困った症状も、栄養療法によって大きく改善する可能性があるかもしれません。

まだまだ認知度の低い「分子整合栄養医学」「栄養療法」ですが、これからの広がりに大いに期待したいと思います

 

ホッファー博士以後にもロジャー・ウイリアムス、カール・ファイファー、ウイリアム・ウオルシュ、エイミーヤスコといった著名な博士たちによって精神病疾患への生化学的な治療法が確立されてきました。

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