残念ながら、今やがんはメジャーな病気になってしまいました。
でも、がんについてどれだけ知っているかと問われたら、意外と知らないものです。
あなたなら、「がんの特徴を3つ言いなさい」と問われたら、何と答えますか?
今回、私は3つにまとめてみました。
ガン細胞の三つの特徴
1)自分専用の新しい血管を作る
2)死なない
3)転移する
■特徴1:がんは自分専用の新しい血管を作る
ガン細胞は成長するため近くの動脈から新生血管を引き寄せます。そして自分が新しく作った血管から血液(栄養)を奪って成長しつづけます。
逆に言えば、ガン細胞は血管を伸ばせなければ栄養が得られず成長できません。
■特徴2 :死なない細胞
正常細胞は、細胞分裂の回数に上限があり、ある一定のところで成長が止まります。ですから、身長が伸びるのもある低度限界があります。指の長さだって調度いいところまでしか伸びませんよね。
(私はもう少し伸びたかったな ^ ^; )
それはDNAの中にある「テロメア」というものが細胞分裂をするたびに短くなり、(回数券のように使えばなくなる)特定の回数しか分裂できないようになっているからです。
しかし、ガン細胞はテロメアを合成する酵素である「テロメラーゼ」が活性化しているため、いくら増殖してもテロメアは短くなりません。
[テロメアについて参照:がん化学療法センター]
それでガン細胞は細胞分裂が無限に続く「死なない細胞」なのです。ガン細胞は無限に成長を続けます。
もし、正常細胞と同じような自然死に至れば(アポトーシスといいます)がんが増殖することはないということになります。
■特徴3: がんは転移する
ガン細胞は周囲の組織に広がる(浸潤)だけでなく新生血管を利用して血液やリンパに入り込み流れに沿って、遠くの臓器に移動してそこにくっついて増殖する(転移)という特徴があります。
原発巣と転移先は相性のようなものがあって、大腸がんは肝臓へ、乳がんや前立腺は骨(骨髄)肺がんは脳へと転移しやすいのです。
転移後は治療が更に厳しくなるため転移を予防することは非常に重要です。
ということで、以上がガン細胞の3つの特徴です。
1)自分専用の新しい血管を作る
2)死なない
3)転移する
ということでした。
では、この特徴を踏まえた対策編は次回書いてみますね。