ガン細胞は貧血好きということで、貧血の症状について前回書いていました今回はそのメカニズムについて書いておきますね。

 

ガン細胞は貧血好き

ガン細胞は糖が大好物と言うことはご存知かと思います。

 

正常細胞の6倍以上のブドウ糖を消費しています。

 

大量にぶどう糖を利用したエネルギー産生を行うなうと、副産物として乳酸が作り出されます

 

その結果、がん腫瘍の周辺組織乳は乳酸だらけになって酸性に傾き、アシド―シスという状態になっています。

 

アシド―シスは正常細胞は生きていけない環境ですが、ガン細胞は逆にこの酸性状態を好みます。

 

ガン細胞自体が乳酸を出して自分のお好みの環境に変えていくんですね。。。

 

 

ガン細胞は、「嫌気的解糖」と言って酸素を使わずに糖を消費しますから、当然のこと、そもそも酸素不足の状態だと喜びます。

 

 

酸素の少ない状況って、要は鉄に酸素を運んでもらえない貧血状態ですよね。

 

もし、体が鉄不足(=酸素不足)の貧血状態だと、酸素の供給が少ないわけなので乳酸が作りやすい状況です。がんの成長しやすい環境って訳です。

 

しかも、貧血の人は、できてしまった乳酸を処理するビタミンB群も少ない人が多いのでやられっぱなしという状態(泣)

 

 

とにかく、鉄欠乏性貧血はがんになりやすい体質と言えます。

 

 

で、

 

もっと言うと、

 

実はガン細胞は、ブドウ糖だけでなく「窒素」好きなんだとか。

 

窒素はタンパク質にくっついているため、血中のタンパク質を奪いにかかります。

 

ヘモグロビンはタンパク質と鉄の結合なので、タンパクを奪うべくガンに壊されちゃうんですね。

 

それでガンの進行に伴い必ず貧血が強くなっていきます。

 

 

 

これはいかん!

 

じゃぁ、どうすればいいでしょうか。

 

ちょっと考えてみて下さい。

 

  ↓

 

  ↓

 

  ↓

 

 はい。

 

答えは簡単!

 

貧血を改善すればいい!

 

ですよね?

 

実際、貧血の対策をすることで余命を伸ばし、より快適に過ごせているケースが多くあります。

 

貧血に対する間違った対策

日本では貧血改善する点で幾つか問題が生じています。それは二つの間違いが原因です。

 

  • 貧血改善の材料を間違っている
  • 貧血の判断基準を間違っている

 

では貧血改善の材料とは何でしょうか、また、鉄欠乏性貧血と判断する基準として何を目安にするべきでしょうか。

 

貧血改善は「がん予防」にも「がんの進行予防」にも「がん再発予防」にも必要な対策ですから、上記の点を次回じっくり書いてみますね。

 

免疫学の安保徹先生も「がんは低酸素状態を好む」ということを言われていましたが、安保先生の場合は、特にストレスによって血流が悪くなって低酸素になるという方向でのお話でした。
今回の貧血とはちょっと違う原因ですね。
ストレスによって、血中の好中球や好酸球が増加すると、必要以上の活性酸素を発生させてしまい自分で自分を傷つけてしまうんです。
その上、好中球が増加して交感神経優位になると、リンパ球の働きが抑えられてしまいます。 リンパ球といえば、がんと戦うNK細胞などの免疫細胞を連想しますよね。NK細胞が減ってしまうとがんと闘えません。
要は、ストレスが多く、交感神経優位で、血流も悪い状態だとガンになりやすくなると言うことを安保先生は言っておられたんです。本当にそうですよね。
やはり血流改善は必須です。体を温める事や運動、笑いによって血流改善するのは大いに意義がありますね!

 

 

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