ある少人数のセミナーでのこと。
その時は、ご主人に関するご相談がほとんど。肝心のご本人は食事やサプリメントでの健康管理には今ひとつ積極的でない様子でした。
みなさん10種類ほど薬を飲んでいて、それで大丈夫だとお考えのようでした。
(日本医師会、日本老年医学会の定義では副作用がより多くなる6種類以上の薬剤処方で多剤併用とされています。だから、出す方も出すほうですが・・;)
よくある「医者の言う通りにしておけば良い」とお考えのタイプなのかもしれません。
どう死ぬかは、
どう生きて来たかと深い関係がある
翌日の電話カウンセリングの際に、味わいのある話し方をする、穏やかで素敵な年配女性とお話しました。
その際、ご自分のこれまでの経験を基に興味深いお考えを語ってくださいました。
私は、どう死ぬかは、“どう生きてきたか”ということなんだと、目の当たりにしてきました…。
受身で生きてきた人は治療も受身で、「お医者様にお任せします」と言って、苦しみながら死んでいったし、
自分を持って生きてきた人は、…最後は枯れていく感じだったけど…眠るように苦しまずに亡くなっていきましたよ。
その人の死に様から、どう生きるかを考えさせられました。
この「自分を持っていた方」というのは、どうやら最愛のご主人の事だったようです。最高に素敵な”ノロケ”話ですよね。
ご主人との長い人生を通して、彼がどのように考え、どのように生きる人なのか、そしてどんな風に旅立ったか、全てを隣で見てきた上での言葉でした。
ご主人への深い尊敬の気持ちが伝わって来るのを感じました。
私自身も、病気をお持ちの多くの方を拝見していて思います。
「どのように死ぬか」、よりも「どのように生きるか」を意識することが重要なのではないのかなって。
どのような姿勢で生きたかです。
医療を受ける際、何をどのように選択するかに、その人の生き方、価値観が浮き彫りになります。
自分の体、自分の命を医師まかせにしてしまうのか、それとも、自分でよく調べ、冷静に考え、家族とも相談して決定するのか。
これは思考パターンや価値観が出る部分なので、ご家族のご相談の場合は非常に難しい面があります。
誰も自分の価値観をとやかく言われるのは好みませんし、ご本人がどうしたいかが最重要です。何が正解かなんてわかりませんしね。
何れにしても、私としては「なぜ?何のために?」という根源的な部分をいつも自らに問いながら行動し、選択できる人でありたいな…と思う次第です。
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