がんと闘うには抗がん剤以上に強力なものはない!
と、思っている方が多いのかもしれません。あなたはどう思いますか?
しかし、実は、今もあなたの体の中で生まれたガン細胞を「えい!」っとやっている強い味方がいます…
その正体は…?
ナチュラルキラー細胞
私たちの体内では、一日に数千個もガン細胞が生まれています。そんな事言われたら怖いですか?いやいや、恐くない。大丈夫なんです!!なぜなら、あなたの体には、神様からの贈り物である免疫細胞があるからです。
中でも、がん細胞に対してトップレベルに強力なのが、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)です。
「免疫」という言葉をよく使うと思うのですが、一口に「免疫」といっても、実は色んな種類の免疫細胞があリます。
血液の白血球の中にリンパ球があって…と説明されても面倒だと思うので、説明しません(笑)
リンパ球の一種であるNK細胞は全身の血液に広く分布し、異常な細胞やウイルスを見つけると即座に攻撃を仕掛ける特攻隊のような役割を持ちます。
しかも!
高感度なセンサーを備えていて、どのような種類のがんでも見分ける事ができるのだとか。
全身のどこで発症してもNK細胞が退治してくれるのです。
ガン細胞だけを見分けて攻撃する。これは、抗がん剤にはできないスゴ技なのです。
抗がん剤は、それができないから、正常細胞まで一緒に攻撃してしまい、様々な副作用から逃れられないと言う難点があります。
がんを自然死させるから、NK細胞はずっと無敵
NK細胞のスゴイところはまだあります。
ガン細胞をアポトーシスに導くことです。アポトーシスとは、細胞の自然死のこと。ガン細胞は、死ぬことを忘れて増殖し続けるのが怖い訳ですが、アポトーシスさせることができれば問題解決です。
不思議なことに、ガン細胞はNK細胞に攻撃されて死を迎えるときに、安らかに死んでいき(アポトーシス)、NK細胞に対する抗体のようなものを作ることはないのです。
だから、NK細胞はず~っと、ガン細胞と戦い続けることができます。
しかし、抗がん剤に関しては、これと同じようにはいきません。
抗がん剤によるガン細胞の死はネクローシスと言って、同じ抗がん剤に対しては抵抗力を持つようになります。
抗がん剤には「耐性」が作られるため、一度耐性の作られた抗がん剤は使えなくなります。抗生物質に細菌が耐性をつけるのと同じです。
また、毒を盛られたことで怒り狂うのか、がん細胞がより悪性化してしまうことがあるのが非常に厄介です。
文字通り、ガチガチ、ゴツゴツになっていくことがあるんです。
そうなると、抗がん剤治療を止めるのも継続するのも怖い・・といった状態に。
しかも、抗がん剤で免疫抑制してしまうので、頼みのNK細胞もボロボロにしてしまいます。
抗がん剤を否定するつもりはありませんが、”自分の場合はどこまで使うのか”、リスクとメリットを推し量った上での慎重な検討が求められます。
がんと付き合っていくには、自然治癒力を高めることが大切、とよく言われますが、本当にそうですよね。
とにかくがんにならないのに越したことはないですし、そのためにはNK細胞に元気に働いてもらえばいい訳です。
では、どうすればNK細胞を活性化できるのか。
次回そのことを書いてみます。
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