細胞分裂で失敗して、それが増殖してしまうとガン化してしまいますね。

正しく細胞分裂して欲しい訳です。正しい細胞分裂に導く栄養素があるんですが、何だと思いますか?

ヒントは、、、

過剰摂取ばっかり気をつけられてて、大抵の日本人が不足している、アレです。(だから胃癌になるんじゃないのか?っていうね。)

もう一個ヒントです。

細胞分裂の速度が早い粘膜系には特に必要な栄養素です。(皮膚、鼻、喉、肺、胃、腸、子宮、尿管…)

白血病(前骨髄球性白血病)の薬にもなっています。

それは、、、

 ↓

 ↓

 ↓

ビタミンAです!!

ビタミンAは動物性に多いので、お米が主食で卵や乳製品、レバーを多く食べるわけでもないアジア圏では不足しがちです。

Aは脂溶性ビタミンで腸で吸収するので、腸や膵臓の手術をしたとか、胆汁が少ないとかで、油の吸収が悪くなっていると余計欠乏しやすくなります。(胆汁は油の消化に必要)

Aは肝臓で蓄えるので肝臓が弱っていてもいけませんね。肝臓が疲れていると光がまぶしくてたまらなくなります。それはビタミンAが目の網膜の材料だからなんです。(→目の弱い人にもビタミンA)

抗酸化力が高く、正しい細胞分裂へと誘導するビタミンAを栄養療法ではがん患者さんに高濃度処方します。

ビタミンAの過剰摂取ネタしか聞いた事がない人は、「そんな事しちゃだめでしょ!?(@_@;)」と思うはず。ホントのことろ大丈夫なんでしょうか?

それ言うなら、ウナギ食べてもダイジョウブ?

ビタミンAの過剰摂取で何が起こるか?!というと、

・主に後頭部の激しい痛み ・手足の痛み・めまい、吐き気、嘔吐、下痢 ・食欲不振、けんたい感、肌荒れ、睡眠障害 ・脱毛 ・皮膚の乾燥 ・骨の弱化 ・脳圧の上昇 ・赤ちゃんの奇形…

あれ??本来ビタミンAで回避できるはずの症状ばかりですね…細胞分裂を繰り返す受精卵にはビタミンAが特に必要なはずです。

なんかおかしいですよね…(なぜこうなるのかは後半で)

こういった過剰症の話を聞くと、特に妊娠中だったりすると、ビタミンA=キケン!と思いますよね。

「うわっ!ウナギ食べちゃった!!汗」

…なんて思ってしまう人が、やはりいらっしゃるようです。

でも、それってホントか?というと…

はい、お察しの通り、ビタミンAの過剰摂取で奇形になる訳ではありません。

そもそもビタミンAが過剰な人ってそうそういないみたいです。

最初に書いたように特に日本人は不足傾向で、むしろビタミンA不足のがんになっている事が多いのです。胃がん、大腸がん子宮がんはその代表ですね。

コレは、臨床分子栄養学実践講座で宮澤先生のおっしゃっていたことの受け売りですが、(ちなみに講座の8が4月から始まります!)

 ↓↓ ↓↓ ↓↓

ビタミンAの許容上限摂取量は、5,000IU。

でも、焼き鳥レバー1本で16,000IU

うな重一人前3,000IU

でも、うな重食べて奇形になった話しなんて聞いた事ありませんよね。

つまり、天然のものなら、ビタミンAを沢山とったからって問題は起きていないのです。

ですから、栄養療法では、妊婦さんを含むどんな方にもビタミンAを3,000IU以上を摂っていただきます。がん患者さんなら10,000~25,000IUは摂って頂きたいくらいです。

いたって健康な私も、毎日少なくとも10,000IU摂っています。私は粘膜系が弱いもんですから、Aをサプリメントで摂っている方が調子がいいのです。

とはいえ、ビタミンAで先天性異常になるとか、過剰摂取が危険と言われるようになったのにはもちろん根拠があるのです。

どうしてそんな話になっているかというと。。。

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ビタミンAの過剰摂取が問題になるのはどんな時か?

結論から言うと、過剰摂取が問題になるのは、天然ではない時。つまり、人工のビタミンAを使っている時です。

簡単にいうと、ビタミンA製剤は、天然型でないことに問題があります。

天然と、人工では全く別物なのです。

天然のビタミンAの科学名は「レチノール」です。

体の中で変換して

レチノール

 ↓

レチナール

 ↓

レチノイン酸

 
となります。

人参やカボチャのβカロテンは、体の中でレチナールに変換されます。特に目に良いのがこのレチナールですね。目の疲れに、ブルーベリーやビルベリーに速効性があるのも、レチナールを合成してくれるからです。

そして、細胞分裂に関わるのは最後のレチノイン酸です。

体は、レチノールから、レチノイン酸にまで変換するかどうか、必要に応じて調整しているんです。

ややこしいですが、レチノールからレチノイン酸までは変われますが、逆にレチノイン酸からレチノールに戻る事はできないんです。

なのに人工的に最初っからレチノイン酸だけ沢山入れると、調整のしようがありません。

つまり、A過剰というよりは、レチノイン酸過剰による異常事態が発生するのです。

自然に反することをしちゃいかんのだな、ということです。

ビタミンAの多い食品

ビタミンAの多い食品

画像はWEB上からお借りしました

ビタミンAは天然型(レチノールorレチナール)を摂らなければいけないという事で、まずは食事からとるようにしたいですね。

ビタミンA(レチノール)は、動物性タンパク質に多いのが特徴的です。レバーやアンコウの肝、うなぎ、イカ、イクラ、卵黄、バター…といった食材。

結構こってり系で避けがちではありませんか?

レバーペーストの作り方を先日アップしたので良かったら参考にしてください。

人参やカボチャ、モロヘイヤ、ほうれん草といった野菜に含まれるβカロテンは体内でレチナールに変換されます。

油と一緒に摂って頂く事で吸収が高まります。エゴマオイルを使ったドレッシングで召し上がるとか、ココナッツオイルで炒めるとかなさってください。

ビタミンAも仲間が必要

栄養はチームで働くものです。ビタミンAはどんな仲間が必要かというと、まずはタンパク質です。

タンパク質のトラック(レチノールバインディングプロテイン)に乗って必要とする細胞に運ばれます。つまりは、タンパク質が少ない人はビタミンAを運ぶ事ができません。

また、ビタミンDと結合するとホルモンのような働きをします。骨を作るのにも必要です。

AとDが一緒に働くと、樹状細胞、T細胞、B細胞を活性化してくれるので免疫力もアップします。

ビタミンDは太陽にあたる事で体内でも合成されます。「サーファーに花粉症はいない」という本がありますが、サーファーは日光に当たってDをしっかり持っているという訳です。(他の栄養が不足してたら花粉症になっちゃいますが;)

AとDが両方入っているサプリメントもありますので上手に選ぶと良いですね。

他にもビタミンAは様々な栄養素と一緒に働いて、細胞核に直接働きかけてくれます。

皮膚、鼻、喉、肺、胃、腸、子宮、尿管それぞれの粘膜に、それから眼に問題を感じている方はビタミンA不足の可能性があります。粘膜の再生は非常に早いので、結構、速効性があります。

抗がん剤で骨髄抑制されている方も、造血を助ける(造血幹細胞の分化を促す)ためにビタミンA補給はおすすめ。

Tリンパ球の活性、「細胞核」の抗酸化対策にもビタミンAは必須です。ぜひ積極的に天然のものを補給してくださいね♪

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今回は栄養療法の血液検査の読み方もお伝えします

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4/14 女の幸せは腸ケアから

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