特にがん患者さんとなると深刻な状況を打破するべく、”よさそう”と思えば、少々高額でも惜しみなくお金をかけてしまいがちです。
なのに、的外れなものを摂っていると、浪費はするけど期待したような結果を得られない、という非常に残念な事になってしまいます。
全く笑えない話ですよね。
そこで、今回の内容をサプリメントを選ぶ際の考え方の参考にしていただきたいと思います。
そもそもサプリメントとは…
サプリに関しての認識を変えると、今よりもっと効果的な選択ができるかと思います。
そもそも“サプリメント”とは「補う」という意味。
食事だけでは不足する栄養を補充するという考えで用いるものです。ですから基本は食事です。
同じサプリメントを摂っていても、結果に違いが出る方は、食事からの栄養状態に大きな差があるケースがほとんどです。
栄養のある食事とはどういうものか理解していることが、まずは重要になりますね。
(他には運動量とか思考パターン、睡眠時間などが関係あります)
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まず補うべきなのは何?
まずは体の基本材料であるタンパク質を摂ることが優先です。
お腹を満たす事を優先して、パン食、麺類、丼物を毎日のように食べている人もいますが、それだと糖質に偏った、タンパク不足になります。
必要量を考えると、毎食、タンパク質(肉、魚、卵、豆類)を摂るのが理想です。
サプリメントでも、低たんぱくな方は、まずはプロテインをとるのが順当です。
消化吸収力の落ちたがん患者さんであれば、アミノ酸を摂る事でアルブミン値が回復しやすくなります。薬や栄養を運べる体にするためにもまずはタンパク量を意識したいものです。
しかしタンパク質は消化吸収できなければかえって体にとって負担になることがあります。
その場合は消化酵素や乳酸菌で胃腸をケアします。
(日本では消化酵素は法律上、医薬品しか作れませんので病院で処方してもらえます。海外では消化酵素サプリもあります。)
次に、タンパク質を活用するためのビタミン・ミネラルが必要です。
ダイエタリーサプリメントの基本はビタミン・ミネラルです。
栄養はチームで働くので、個別で摂るよりお勧めは、マルチビタミン・マルチミネラルを摂る事。
質や内容量の良いものなら、これだけでもかなり元気が出ますょ♪
日本の栄養摂取基準ではビタミンCの推奨量は、たったの100mg。
実際は、「より高い健康」を維持するには健康な人でも1,000mg~2,000mg必要です。ビタミンは量が沢山必要なのです。
嫌な症状が出る時は、何かしら不足した栄養素があるサインです。
だから、その時の必要量がちゃんと満たされれば不調は改善します♪
自分に不足している栄養素を知りたい時は、ご相談下さい。
機能性食品系は奥の手!
栄養素以外のサプリメントは「機能性食品」と言われるものです。(トクホなどの話ではありません)
タンパク質、ビタミン・ミネラルといった栄養素をとってもまだイマイチだな~という時は、自分の症状に適切な機能性のものを摂る事でシャキッと元気が出ることがあります。
しかし、多くの人は機能性のものを先に摂っていて、栄養がおろそかになっている印象です。
…それでも構いませんが、それでは根本的な栄養欠損は満たされないので、同じ事を繰り返すって事もよくありますね。サメとかキノコとかに手を出す前に、まずは不足した栄養を満たす方が良い結果を見やすいと思います。
栄養が満たされていれば、さらに免疫力を高めるもの、抗酸化力の高い機能性食品を使う事で、薬に頼らずに自然治癒力を高めて健康維持するのに役に立ち、鬼に金棒という状態になりますょ!!
≪栄養素と機能性食品の例≫
●ダイエタリーサプリメント(栄養素)
・プロテイン・アミノ酸(BCAA、アルブミンなど)
・ビタミン(A、B群、C、D、E、CoQ10他)
・ミネラル(カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄、銅、亜鉛…)
・DHA/EPA
・乳酸菌(ビフィズス、ラクトフェリン、フェカリス、アシドフィルス…)
●機能性食品の例
プロポリス、ウコン、ナットウキナーゼ、クロレラ、 ミドリムシ、フコイダン、βグルカン、霊芝、青パパイヤ、プラセンタ、ローヤルゼリー…等々
サプリメントの品質の見分け方はコチラを参照ください。
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結論として、
サプリメントを購入する際に、二つの柱で考えてください。
栄養素
機能性食品
まず必要なのは、栄養素です。
栄養を満たして、次いで機能性のものを足すのが理想です。
がん対策のためであれば、そのサプリメントを何のために摂っているのか(炎症を抑える・免疫を上げる・アポトーシスを促す…etc)明確に理解している必要があります。同じ系統のものを幾つも摂るのはもったいないですしね。
自分に不足している栄養素や作用を自覚した上で、賢くサプリを選んで最高の毎日のために役立てて下さいね!
と言っても自分に不足した栄養を見極めるには栄養の正しい知識が必要です。いつでもご相談ください。