衝撃かもしれませんが、
がんという病は、多くの場合、
がんではなく、栄養欠損で死に至ります。
以前、がん患者さんは特にお肉、魚、卵といった
吸収の良いタンパク質が通常より沢山必要です
とお伝えしていました。
がんは体タンパクを奪うからです。
私達はタンパク質の塊ですから、
たんぱく質を奪われたなら
その分、沢山補給しなければいけません。
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がん患者さんはタンパク質が1.5倍必要…
そもそもタンパク質って何ですか?
https://healthy-happiness.jp/?p=1091
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でも、消化出来ない時、どうする?
がん患者さんは病によって、
(あるいは薬の副作用で)
消化機能が落ちていることがよくあります。
タンパク質はビーズのように
繋がった状態なので、それを分解する消化酵素が必要です。
消化酵素もタンパク質から作るので、
弱っている時はタンパク不足で十分消化できなくなるんですね。
ちなみに、
お食事の際は(特に肉料理の時)、
消化を助けるために
・レモン水を飲む
・パイナップルやパパイヤを食べる
と良いですよ。
しかしがん患者さんは通常の1.5倍ほど
多くのタンパク質が欲しいので、
食事からでは追いつきません。
そこで、栄養療法では、
吸収しやすくしたプロテインパウダーを使います。
それでも消化できない時は、
タンパク質をバラバラにした状態のアミノ酸を摂る事ができます。
必須アミノ酸のサプリメントを摂るということですね。
余命に関わるのはこのアミノ酸?!
以前お伝えしましたが(下記参照)
がん患者さんが治療に耐えられるかどうか、
余命をのばせるかどうかは
アルブミンというアミノ酸が大きく関わっています。
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がん治療ができる体力を知る目安
https://healthy-happiness.jp/?p=282
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アルブミン値を上げたい!
という時に使いたいのは
BCAAというアミノ酸3点セットです。
(バリン・ロイシン・イソロイシン)
これもサプリメントの形で取る事が可能です。
食べる事も難しい状態なら
病院でアルブミンの点滴をしてもらうという方法もあります。
その時に出来る方法で、
アルブミン値を維持し、低タンパク状態にならないようにしましょう。
まとめると、、、
がん患者さんの栄養欠損を防ぐため
タンパクを維持するために摂ると良いサプリメントをまとめると、
- 吸収の良いプロテインパウダー
- 必須アミノ酸
- BCAA
の3つです。医療機関では,
- アルブミン点滴
という方法があります。
患者さんの状態に合わせてあきらめずに
試してみられると良いかと思います。