”引き際”が肝心。
しかし、引き際を決めるのは難しいものです。
スポーツ選手、政治家、企業経営者…ストイックな努力を重ねて今がある方々は特に。
彼らは引退後、また別の新たな人生がスタートします。
しかし、抗がん剤の引き際に関しては、それを見失うと、その先がなくなる…という可能性も。
これまでの忍耐が報われるためにも、抗がん剤の引き際を考えておくのは良い事です。
Contents
抗がん剤10の「やめどき」
あなたの治療、延命ですか? 縮命ですか?
-長尾 和宏 著
これは、町医者の長尾先生が書いた本です。
私が健康相談をしていて、”やめどき”の話をすると、「抗がん剤って、やめていいんですか?!」という反応が帰ってくる事がしばしば。(今日も言われました)
で、こう答えます。
「いいんですょ!やめたい時にやめて。あなたの体なんですからあなたが決めていいんです。」
同じ事を医師も言ってるんですから、安心してください。
今回は、この抗がん剤10の「やめどき」から引用させていただきます。
亡くなる前日まで
抗がん剤を打つ人もいる
抗がん剤は細胞毒ですから、がん細胞だけでなく、体まで死なないように注意が必要な薬品です。
死ぬまで抗がん剤を打つなんて、本来はあってはいけないことなのですが…。
主治医ががん治療に夢中になり、腫瘍マーカーだけを見て患者さんが歩けるか、食べられるかといった全身状態を見ていなかったのか…?
真相はわかりませんが、ギリギリまで抗がん剤を打つ人が増えているのです。
私は、毒を入れるような治療法は好まないので、個人的にはどちらかと言うと抗がん剤否定派です。
でも、確かに一昔前と違って、今は副作用もかなり抑えられて、普通に生活しながら抗ガン剤治療を受けられる時代になっています。
医師が勧める通りに抗がん剤治療をしたいと考えるのが普通なようです。
苦しくても受けたいのはなぜ?
「治したいから」ですよね。
「治る」と思うからです。
治るんだったら副作用も甘んじて受けよう、ということです。
でも…、
医師は抗がん剤は固形がんには効かないと承知の上で使っています。
そして続けるほどに副作用はひどくなり、がんではなく抗ガン剤で苦しむことになります。
治療の結果に対する「期待」という面で、医師と患者間で認識のずれは大きいかもしれません。
千人に一人効くか効かないか…
「千人に一人は効いているんなら、チャレンジしよう!」
って、どんだけポジティブなんですか?!(笑)と思いますが、あなたはどう考えますか?
抗がん剤治療はまさにその状態です。
長尾先生曰く、
抗がん剤治療とは、『宝くじ』のようなもの
ドリームジャンボ宝くじを引き当てる患者さんもいるのです。
だれでも、宝くじを買う権利はあるのです。
そう考えると、
「抗がん剤は製薬会社の金儲けのための罠。ガンは放置しろ!」
なんて言う医師は患者さんから
「宝くじ」を買う権利を奪っていることになる…
治療をする医師も、宝くじを当ててみたいのです。
抗がん剤治療を我慢する事で死ぬまで家族のために闘ったと感じる人もいます。
それはその人の選択です。
でも、”やめどきを選択して良い”事も知っておいて頂きたいのです。
引き際をわきまえる事で、自分らしく過ごし、好きな物を召し上がれて、人間らしく命を全うできます。
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長尾先生の
抗がん剤の10の「やめどき」
の内容が気になると思うので、
10のやめどきを書いておきますね♪
*医師はやめる事は勧めませんので、自分で決める必要があります。
1.最初から、やらない
2.抗がん剤開始から2週間後
3.体重の減少
4.セカンドラインを勧められた時
5.「腫瘍マーカーは下がらないが、できるところまで抗がん剤をやろう」と主治医が言った時
6.それでもがんが再発した時
7.うつ状態が疑われる時
8.一回治療を休んだら楽になった時
9.サードラインを勧められた時
10.死ぬときまで
やめたあとは・・・
抗がん剤をやめるとなると、その後の対処法が大切になります。
医師としては、三大療法以外の治療法はないので、何もしない、あるいは症状への対処療法ということになります。痛みがあれば痛み止め、熱があれば解熱剤です。
しかし、一度病院を出るとナチュラルな方法で快適に過ごしている人が沢山いることに気づくかもしれません。
サプリメントを利用した栄養状態の改善で充実した毎日を送る事も不可能ではありません。
最期を迎える時まで、慣れ親しんだご自宅で日常生活を楽しむことができる方もいらっしゃいます。
抗がん剤しか方法がないと思っている人は、とことん抗がん剤で治療することを望まれます。しかしそのためにあまりに辛い症状に苦しんでいるのなら、少し立ち止まって他の方法を模索してみるのはいかがでしょうか。
そのための適切な栄養対策がわからないという方は相談のお申し込みをしていただければと思います。