コレステロール「高い方が」がんになりにくいって、ホント?!

私の母が60代後半の頃の話。例にもれず、コレステロールが高めであるとの診断を受け、お医者さんから、コレステロール値を下げるための食事を説明したイラストつきの冊子を頂いて来ました。

 

興味津々で見せてもらいましたが、やはり今でも、肉や卵を控えるようにフツーに書いていました。

(そんなことしたら、早くボケるじゃん…と思うんですが…。)

 

お医者さんは何の躊躇もなく大真面目にこう言われたそうです。

 

「卵を毎日食べていたらコレステロールが上がって…脳梗塞になりますょ」

 

「コレステロールを下げる薬を飲まないと、動脈硬化になって、心筋梗塞脳梗塞になりますよ~!」

 

で、更にご丁寧に、検査結果の紙に書いて下さっていました。

動脈硬化 脳梗塞 って(笑)

(脅しますね~先生!)

 

コレステロールが高い方が長生きで、頭も良くてがんにもなりにくいってことは既に調査済みなので、当時からすると近年はこの情報が浸透してきましたね。 それでも最近も変わらずコレステロール値を気にする声を聞いています。

 

目次

コレステロールは低い方が問題!

大阪府、成人病センターの八尾市住民40~69歳の12,000人以上を対象として9年間に渡って行なわれた追跡調査また、日本循環器管理研究協議会全国300か所における約1万人の追跡調査は、コレステロールが低いほどがんによる死亡率が上がる事を明らかにしました。

 

男性高齢者では、コレステロール値が220mg/dl以上高いほどがん死亡率も低かったのです。

 

2001年に行なわれた日本脂質介入試験」による全国調査(52,421人)の結果も同様でした。

 

これらの調査結果はコレステロール値に関して、高いことよりも低いほうが危険であり、がん死亡率も上がることを示しています。

 
がんだけでなく、他の疾病を見ても、コレステロールが低いと死亡率が上がるという結果が出ています。

 

そもそも、コレステロールの7割は肝臓で作られるため、食べるものには依存していないと見られています。

こういったことが明らかな為、コレステロール値の基準値が見直されたのを既にご存じかもしれません。

 

「それでも、やっぱりLDLコレステロールが高いのは恐い!」

…ですか?

なんだかイメージ的にね。。。


LDLコレステロールは
「悪玉コレステロール」なんて、恐いネーミングを付けられてますしね。

 

実際、高コレステロールが問題になる状況もあります。

では、本当に怖がらないといけないのはなのか、次回書いてみますね。

 

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この記事を書いた人

分子栄養学カウンセラー

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