闘うなら、相手の弱点をつくのが一番ですよね?!
ガン細胞の弱点は何でしょうか。
ガン細胞は熱に弱い!
という話、聞いたことはありますか?旅先でマラリアに感染したがん患者さんが、帰国して検査したら、がんが無くなっていた!なんて話があるのもそのせいですよね。マラリアの高熱でがんをやっつけてしまった訳です。
それを考えると、たまにはインフルエンザで高熱を我慢してガン細胞をやっつけるというのも一つの手なんじゃないか?と、本気で思うのは私だけではないはず(笑)
1978年に国立予防衛生研究所から
人間の子宮がん細胞を取り出し、32℃~43℃の間で温度変化を与えて
正常細胞と比較してみると、39.6℃以上にした場合、ガン細胞は10日くらいで全滅したが、正常細胞は痛手を受けなかった
という実験結果が発表されました。
39℃以上になるとガン細胞が死滅することが判明しているので、温熱療法はあなどれません。
私も、ご相談いただくがん患者さんには、基本的に栄養療法に温熱療法も加えることを勧めています。
(今後のブログの中でも様々な温熱療法をご紹介しますね♪)
38.5度で免疫を上げる!
ガン細胞が熱に弱いからだけでなく、免疫力をアップさせるためにも、体を温めることは心がけたい所です。
ガン細胞は35℃前後の低体温のときに最も増殖するということは既にご存知の方も多いはず。
(ご自分の平熱をご存知ですか?体重だけでなく、体温も測るようにしたいですね。)
ガン細胞が35度前後で増殖すると言っても、ガン細胞が冷たいのが好き、ということではありません。低体温だと免疫力が低下するためガン細胞をしっかり攻撃できずに負けてしまということなのです。
研究によると、免疫細胞の「マクロファージ」は体温が38.5度になると活性化することが判明し、体温上昇によって免疫も上昇する、と言われるようになりました。
体を温めて、高い体温を維持することはがんの予防と対策に必須と言えますね!
体温を上昇させる代表的な食べ物
体を温める食材と言えば、代表格は「生姜」です。
生姜は古くから薬として使用されていて、漢方薬にもよくブレンドされています。
体温上昇効果、発汗作用、食欲増進作用、基礎代謝アップ、脂肪燃焼、などの効果が知られていますね。
ちなみに、“すりおろし”などの生の状態だと温め効果はないようです。
調理して熱を加えるか、天日に干して使うべし!です。
個人的なお勧めは、しょうがのキンピラ。美味しくて沢山食べられますよ♪
沢山刻むのが、ちょっと大変ですけどね。
* 注意 : 体を温めるためにと、毎日生姜を取りすぎると胃を痛めたり、生姜アレルギーになってしまったりします。何でもやりすぎは禁物ですね。
熱を作れる体になろう
今後お伝えする温熱療法は有効な方法ですが、分子栄養学(栄養療法)では、自分で熱を作れるようになる、つまりは体温を上げられるようになることを目指します。
体温を上げられないのはなぜかというと、がんの原因と言われるミトコンドリア機能障害に陥っているからです。
ミトコンドリアは細胞内のエネルギー工場ですから、エネルギーが作れない=熱が作れないということになります。
がんの最初の症状は「疲れやすくなった」ということなのはそのせいです。
温熱療法は言ってみれば対処療法です。根本的な解決策にはなりません。でも冷えていると体がうまく機能しないので外からのサポートをしてあげるのは大きな助けになります。
栄養での中からの改善と、温熱療法での外からのサポート。両方行うのがお勧めです。
★ミトコンドリア機能障害を改善したい方はご相談ください。