日本人女性の死因のトップは何だかご存知でしょうか。

女性の死因として最も多いは、大腸がんです。

男性も大腸がんが3番目に多いがんになっています。

「大腸がんの増加の原因は昔より肉を多く食べるようになったからだ」と言われることが多いようです。
そう言われると、「お肉を食べるとがんになる。お肉は避けるようにしよう!」という気になりますよね。

でも私はそれはちょっと違うのかもしれないと思っています。

理由は次の通りです。アメリカ人は一日平均300gも肉を食べていますが日本人は平均80gです。そしてアメリカ人の大腸がん罹患率は下がっていますが日本人の大腸がん罹患率は増加しています。

つまり、日本人はアメリカ人ほど肉を食べていないのに大腸ガンが増えているんです。

動物性脂肪の過剰摂取は確かに大腸がんや乳がんの増加に繋がると考えられますが、単純にそれだけが問題ではないということになります。

ということは、大腸がんが増えている理由は何なのでしょうか。

 

私が思うに、より問題なのは「食物繊維不足」にあるのではないでしょうか。

お肉を食べる量が増えたのに対して野菜を食べる量が格段に減ってしまったということです。

「女の幸せは腸ケアからWEBセミナー」内で、「腸内環境を改善するために必要な3つのこと」をお話ししているんですが、その一つが”食物繊維をとる”です。

腸内細菌を増やす餌となる食物繊維を摂取することをプレバイオティクスといいます。

肉を食べるなら、余計に食物繊維が必要です。お野菜をしっかり食べる事で、肉食によってPhが酸性に寄らないようにしたり、過剰な脂肪を排泄したりすることができます。もちろん腸内細菌叢を整え、便秘も解消できます。

それなのに、野菜や海藻の摂取量は減っているのです。

お野菜の摂取量は一日350gが目標です。実際はどれくらい摂れているでしょうか。平成28年の厚生労働省の調査によると野菜の平均摂取量は276.5g。「この10年間で有意に減少している」そうです。

☆厚生労働省 H28年 国民健康・栄養調査(P22)

 

ちなみに、生野菜を食べることが増えたというのもマズかったのかもしれません。

生の利点もありますから、生野菜を食べるのは良い事ですが、それだけになるとかさが多くて沢山食べるのは難しくなりますね。やはり蒸したり焼いたりした方が、多くの量を摂れます。色々な種類の野菜を生でも、火を通したものも両方いただきたいものです。

”野菜嫌いの人、外食が多くて野菜を十分食べられない人はどうすればいいの?!”
という方もいらっしゃることでしょう。それはセミナーの中でお話ししていますので参考にしてください。

 

大腸がんが増えたその他の原因

もう一つは、車社会になって運動しなくなったことです。現代人は圧倒的に運動不足です。

特に田舎は公共の交通機関が少ないため車移動が習慣化していて、歩いて5分のところでもつい車に乗ってしまいますよね。歩くことが非常に少ない人が多いのです。

 

週に2回運動するという女性は30代だとたったの9.8%です。

一日の平均歩数に関しては、目標8500歩に対して平均6770歩。これは平均ですから、これよりかなり少ない人も相当数いるはずです。

昔に比べて歩かなくなったことで筋肉が落ち、排便力も落ちているということのようです。

 

合わせて、抗生物質、農薬や添加物、甘いものの食べ過ぎ、有害重金属、継続的なストレスといった腸内環境を悪化させる様々な要因が重なって大腸がんが増加しているのでしょう。

いずれにしても、免疫の7割を担う腸をしっかりケアして日本人の女性の大腸がんを減らしていきましょう!

 

女の幸せは腸ケアから〜分子栄養学WEBセミナー
2017-10-17 08:00
「女の幸せは腸ケアから〜分子栄養学セミナー」 を受講する     どんな内容かというと… ・分子栄養学ってなに? ・小腸、大腸の働き−不幸せ感の理由は? ・腸内フローラ改善の3つの...

 

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