前回、ガン細胞と闘う上で抗がん剤より強力なのはナチュラルキラー細胞(NK細胞)ということを書きました。

誰でも毎日数千個のガン細胞が出来ていますが、このNK細胞が、ガン細胞をやっつけてくれるからこそ、速攻がんになる訳ではないのです。

 

でも、NK細胞が減ったり、弱ったりしたら…?

ガン細胞を退治できませんよね。だからNK細胞をむしろ増やして強化したいもの。

 

ところで、NK細胞の製造場所はどこでしょうか?

免疫細胞を作っているのは骨髄です。

しかし!抗がん剤で最初にダメージを受ける部分の一つが骨髄。

だから、抗がん剤を使うと、免疫が落ち、その後がんと自力で戦うことを難しくしていきます。

がん治療のために、本来、抗がん剤より優秀なNK細胞を
殺してしまうのは非常に残念ですよね。。。

 

免疫細胞の学校

NK細胞を増やして元気にするにはどうすればいいでしょうかか?!

運動、睡眠、栄養、体温を上げる、どれも大切です。でもちょっと違う切り口で、免疫を「教育する」というところから考えてみますね。

 

免疫細胞を教育する学校は体の中のどこにあるか聞いたことありますか?

…ではなく、

 

実は、免疫の教育の場は第二の脳と言われるなのです!

小腸は”絨毛”という絨毯のようなヒダで覆われていて、そこで栄養を吸収しますが、その間にパイエル板というクレーターのようになっている場所があります。このパイエル板という所で免疫細胞を教育しています。

 

画像はWikipediaより

 

学校で学ぶ時の「環境」って大切ですよね。

良い環境で学べば、生徒は良い方向に伸びます。

同じように、腸の環境が良いと、免疫を正しく教育できるようになります。

 

つまり、NK細胞を活性化し、がんを退治するために特に意識したいのは腸内環境なんですね。

 

腸内環境を改善する乳酸菌」がもてはやされる理由が分かりますね。

 

インフルエンザや花粉症対策にヨーグルトが流行った時期がありましたね。

これも、免疫がアップするからというのが理由です。

(あれは業者の仕掛けのような雰囲気も否めませんが;)

ヨーグルトに関しては、乳製品のカゼインが腸管を痛めやすいので特に勧めません。

 

免疫アップには腸内環境を整える事が必須だという点を考えると確かに「発酵食品」は積極的に取り入れたいものです。

 

 

発酵食品というと、キムチ、漬物、味噌、醤油、様々あります。近年は塩麹や甘酒を自分で作る人も増えて素晴らしいことです。

 

もちろん、全て本物でなければ意味がありません。

しかし、キムチや漬物、味噌、醤油は安価なものはNG商品が多いのが現状。

粗悪なものは、アミノ酸、香料…といった添加物だらけでそれらしく作っていますから。乳酸菌が入っているかどうかも…微妙です。

まがいものは悪くならないし味も変わらない。本物は発酵が進んで味が変わっていきます。ある意味生き物ですからね。

 

ちなみに、ヤ○ルトのような、甘いタイプの乳酸菌飲料は、糖質を控えたい、がん患者さんにはおススメできません。

 

もう一点!

 

菌を育てる良い環境を整えるには、食物繊維が必要です!

1日350gのお野菜を食べることが推奨されています。

忙しいと、野菜不足になりがちな方も多いようです。具沢山スープや味噌汁、ドレッシング漬けなどを常備して、ぜひ毎日モリモリお野菜を食べる習慣を身につけましょうね!

 


PS:NK細胞を増やす
には”笑顔” ”笑い”が役立つことが研究で明らかになっています。

そのことは次回詳しく書きますね♪

 

 

           《残席わずか》

2018年2月10日 in東京

がんとの正しい付き合い方〜分子栄養学セミナー

・三大栄養素(タンパク質、脂質、糖質)の摂り方

・免疫状態を改善するための腸内環境の整え方

・血液検査からあなたの細胞の栄養状態をのぞき見よう

・がんの原因はストレス!ーストレスと付き合う方法

 

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