「肝臓ガンとその治療について」というテーマで、久留米大学病院、消化器内科 の鳥村拓司医師のお話をお聞きする機会がありました。(2015.12.18)
-NPOウイッグリング・ジャパン主催
忘年会に新年会。お酒の機会も多く、肝臓…という言葉にギック!っとしてしまうシーズンです。
(⇒実際は、お酒は膵臓の方が心配。しかも、膵臓がんは見つけにくく治療も困難!近年急増していますから、予防に徹しましょう!)
特に女性は、アルコール分解酵素が少ないので男性と同じように沢山飲んでいると危ないようです。
ワインをグラス3杯以上で急性膵炎になってしまう事もあります。 私も少しは飲めちゃうクチなので気をつけたいと思います(@_@;)
沈黙の臓器だからこそ…
肝臓がんは、がんの第4位の死亡数になっています。そのうち半数以上がC型肝炎やB型肝炎ウイルスキャリアの方です。
しかし肝臓は沈黙の臓器と言われる通り、慢性肝炎になっても、だるいなどの自覚症状が少ないようです。
それでついつい放っておいたら、いつの間にか肝硬変になって、ついに肝癌になってた~!みたいな事になるんですね(>_<)
スライドの写真を撮ったけど、↓ 分かりにくくてごめんなさい。
ですから、とにかく肝炎ウイルスに感染していることが分かった段階で対策を打っておく事が大切ですね。
一昔前は、C型肝炎は治せないと思われていましたが、近年、特効薬としてハーボニーが開発されており、高い確率で治す事が可能だそうです!
このハーボニーったら、かなり高額で、そのお値段、、、
なんと1錠48万円 ∑(゚Д゚)!!
ヒト瓶で家が買えそうなお値段。。。
…だが、しかし!
日本人は保険適用される為、月1万円ほどで治せるそうな。しかも、副作用も少ないと言われていました。ますます驚きです。(副作用の出る人もいます)
こんなに高額な医療が保険でカバーされるなんて、スゴク助かる~!と、思う…反面、国の財政も気になってしまいますね。
なにはともあれ、病院ギライな方も、C型のキャリアなら、積極的に治療をしておかれてくださいね。
(お薬が嫌いな方は、他にも方法はあるので、ご相談ください。)
生活習慣からの肝臓がん急増!
今回びっくりしたことの一つが、これまでは肝臓ガンと言えば、多くがウイルス系だったのに、急激に生活習慣が関係する糖尿病や肥満からの肝臓ガンが増えているという話。
今後はC型、B型のウイルス系から逆転するだろうとのことでした。
つまり今後、要注意なのは、こんな人…
・アルコールを沢山飲む人
・肥満(脂肪肝)の人
・糖尿病の方
でも、糖尿病や肥満(脂肪肝)は自分でコントロールできますから、自分が気を付けさえすればいいということです。
アルコールの適量
・ビール 500ml
・清酒 1合
・ウイスキー ダブル1杯
・焼酎 1/2
・ワイン 2杯弱
*これは、”全部合わせて”ではありませんのでご注意を。
アルコールを控え、体重を減らし、糖尿病を治療すればいい訳です。
全て口に入れるものを変えていくだけで良いのですから、簡単!カンタン!…なようで、これが簡単じゃないんですよね;
誰しも、自分をコントロールするのはなかなか難しい事ですから、何か強制力が働く必要がありますね。
”心を入れ替えて、必要な事は何でもするゾ!”
という気持ちの方には、お望みなら私が現状をチェックし改善点を提案して強制力を働かせちゃいますょ~!
未来のためにも栄養状態を一緒に改善していきましょう!
肝臓ガン治療に関しては世界一!
日本の肝臓ガンの治療に関しては、余命を世界に比べて2倍近く伸ばすほど、その成績は世界一だとおっしゃっていました。
手術だけでなく、ラジオ波や生体肝移植、肝動脈塞栓化学療法…色々な治療方法があるんです。スゴイですね。
ただ、肝臓ガンは再発しやすいのが非常に残念な点なのです。
治療しても、数カ月後に再発…なんてことが多いので、治っている気がしないという方も。。。
そんな方も絶望したりしないでください。
病院での治療が全てではありません。
栄養管理やストレス管理、体温や血流改善…そういった、病院では行なわない個人で取り組むべき事が、実は最も重要な対策です。
そこから取り組みましょう。
代替療法や栄養対策に関して、これでいいのか?と思っている方は個人相談が出来ます。どうぞご利用下さいね。