元女子プロレスラーで、現在はタレントとして活躍している北斗昌さんが、乳がんを告白して大きな衝撃を与えていますね。
北斗さんのブログを読み、最後の息子さんとハグしている写真に涙が出てしまいました。
家族のためにもきっとがんを克服されるものと信じています。
★北斗晶公式ブログ
http://ameblo.jp/hokuto-akira
実は北斗さんのブログを拝見していて、僭越ながら、よくある勘違いのように思う事が2点ありまして…。
ちょっとした事かもしれませんが、この勘違いが日本のガン減少を阻んでいる部分があると思うので、その2点を書いてみたいと思います。
よくある勘違い
1、検診で必ず癌が見つかるとは限らない
北斗さんは”毎年乳癌検診を受けていたのに…”という事を書いておられました。
確かに成長速度の早いがんもありますが、がん細胞が小さいうちの見落としはよくある事です。マンモグラフィーでもエコーでも結局は人間の目で見ていますからね。
以前マンモグラフィーの事は書きましたが、まだ乳腺の発達した時期はマンモでがんを発見するにはかなり目利きの技師に見てもらう事が重要になります。
それにマンモグラフィー自体が放射線であることから発がん性がありますし、乳房は放射線の影響を受けやすいことから、逆に癌を作る危険性についても問われるほど。毎年の検診…というのは逆に恐い気が…。
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米国では40代まで推奨されない
マンモグラフィー検査
―本当の予防とは何か
http://healthy-happiness.jp/?p=2621
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乳癌は出来やすい部分というのがあって、乳房の外側の上方(脇に近い辺り)が50%と多いんですが、乳頭部分は9%と少ないんです。
北斗さんは乳頭部分にがんが出来ていたので、それも見落としやすいポイントだったのかもしれませんね。
日本人の大きな勘違いなのですが、検診そのものは予防でもなんでもないし、検診で見つからなかったからといってがんが無いということではありません。
だって、誰でも毎日ガン細胞ができていますものね;。
教訓は検診を過信してはいけないということかもしれません。
2、がんは、ほぼ遺伝とは関係ない
”私の家族や身内には誰一人乳癌になった人はいないのに…遺伝と聞いていた乳癌になぜ私がなったのか…”と書いておられました。
家族性の乳癌というものも確かにありますが、このような遺伝性のものは実は5~10%しかありません。
もしも、アンジェリーナ・ジョリーさんのように遺伝子(BRCA1、BRCA2)に異常があると、発症リスクが20倍にもなると言われています。
親や姉妹が実際に乳癌で早死していると、やはり恐くなりますよね。
しかし、がんは基本的には遺伝する病気ではなく、その多くは生活習慣に起因したものです。
つまり、生活習慣に気を付けることが一番のがん予防ということですよね。
家族にがんになった人がいないから大丈夫ということはないので、やはり生活習慣(食事・運動・睡眠・心)には誰でも気を付けなければいけません。
アスリートこそ栄養対策を!
栄養療法では、婦人科系の病気をする方はまず潜在的鉄欠乏性貧血を疑います。北斗さんはどうだったのかなぁ。。。鉄欠乏になる要素は沢山あったと思います。
いずれにしろガン細胞は貧血状態を好むので、とにかく貧血にならないような栄養対策が必須です。術後の改善もかなり違いますしね。
そして北斗さんの場合は普通の女性と比べて心身共にかなりハードだったはずです。
元プロレスラーで、しかも今は夫の会社を支え、自分はタレントや母親として超多忙な毎日を送ってきたのですから。みんなをリードするような立場上、人間関係のストレスも大きかったことと思います。
アスリートは活動量の多さからほとんどの人が貧血状態になります。
=参考資料========
「アスリートの貧血とオーバートレーニング」
国立スポーツ科学センター
統括研究部長 河原貴先生
http://www.sysmex.co.jp/astrim/seminars/pdf/No4_Kawahara.pdf
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日本のアスリート女性は生理が止まっていて当たり前だったりしますよね。でもそれってかなり危険なことです。
(海外の選手も同じ…ではないんですよ。ヘモグロビン値16くらい。めちゃ高いです)
そうやって選手時代にむちゃをしているのに栄養対策がついていかないということがあり、スポーツをしていた人は短命になりがち…。
なぜそうなってしまうのかを理解して、キチンとした栄養対策をしていくことが切実に必要ですよね。
いずれにしろ、がんというのは生活習慣病です。
基本的にがんになりやすい食事も確かにありますが、一人一人の体や生活の質によって不足する栄養素も違ってきます。
分子栄養学ではオーダーメイドでその人の体の状態に合わせた改善が可能なんですょ♪(理想的だと思いませんか?!)
そんなことをこれからも伝えて行きたいと強く感じるニュースでした。
ぜひとも、また元気な北斗さんの笑顔を見せて頂きたいですね!!
*健康相談できます