しっかりお伝えしたかったので3回にわたって[がんと貧血シリーズ]をお届けして参りました。

 

 

今回は対策編です。

 

(最後を惜しむかのように長文になってしまったので、結論だけ知りたい方は、読み飛ばして最後の「まとめ」をご覧ください)

 

 

仮に貧血と診断されると、病院で処方されるのは鉄剤ですね。

 

あとは、ヒジキやほうれん草、プルーンといった鉄分の多い食材を食べるとか?

 

 【警告】ガン細胞は貧血好き(2)の最後に触れましたように、実は貧血対策のこの材料間違いがあるのです。

 

ヘモグロビンの材料は?

まずは、材料の説明です。

(ぷぷぷっ 料理番組みたい笑と思うかもしれませんが、あなたは材料がないとできないんですよ。)

 

貧血ってことは、ヘモグロビンを増やさなければいけませんよね。

 

ヘモグロビンの主な材料は?

 

 ↓

 

 ↓

 

 ↓

 

名前を分解すると良く分かります。


ヘモ = ヘム鉄

 

グロビン = タンパク質の一種

 

なのです。

 

つまり、材料はヘム鉄タンパク質ということですね。

 

タンパク質に関してはこれまで度々書いてきたので肝心な鉄について書きますね。

 

鉄にも色々ある

 

鉄は大きく分けて2種類あります。

 

・無機鉄植物性で果物や野菜、穀類に含まれる

・有機鉄(ヘム鉄)動物性で(特にレバーに多い)

 

ひじきやプルーンに多い無機鉄は吸収率が2〜5%しかありません。

 

一方動物性のヘム鉄は吸収率が5倍もあり、食物繊維やお茶に含まれるタンニンによる吸収阻害も受けにくいのです。

 

 

実は私は20代の時、玄米菜食派(マクロビオティック)だったので、赤身の肉や卵をあえて避けていました。

 

その結果、かなり深刻な鉄欠乏に陥ってしまいました。

 

周囲の誰よりも食事に気をつけているはずなのに、とにかく疲れやすく、目の下にくまができ、肌もシミシワが気になり始め、何の呪いなんだと思っていました。

 

自分自身が鉄欠乏性貧血の体で引づるように生活する大変さを知っているからこそ、このことはぜひとも多くの女性に伝えたいという思いがあるのです。

 

鉄の摂取という面から考えると、ほうれん草や小松菜、ヒジキ、プルーンといった植物由来の鉄よりも、赤身の肉や魚(牛、豚、レバー、カツオ)を意識することをお勧めします。

 

鉄剤はどう? 

病院で処方される鉄剤も無機鉄です。

 

副作用で吐き気、胃痛、下痢を訴える方もいらっしゃいます。

 

体に吸収しにくい無機鉄を静脈注射で点滴し続けることは危険なので注意したいところ。。

 

肝臓や脾臓・皮膚・心臓・副腎・下垂体といった様々な臓器に蓄積しヘモクロマト―シスという障害を引き起こします。

 

 

ヘム鉄を摂るには

ヘム鉄が摂れるのは動物性という事なのでレバーや豚、牛といった赤肉、卵、カツオやマグロのような赤身魚をしっかり食べると良い訳です。

 

 

鉄の吸収を上げるためにビタミンCやB群も必要ですから野菜・果物もしっかり食べましょう。

 

例えば…豚のステーキにレモンを絞って食べるとタンパク質、ヘム鉄、ビタミンC、B全部とれますよね♪

 

サプリメントで摂ることもできます。最近はドラッグストアでも数百円のヘム鉄を置いていますが…ヘム鉄がどれだけ入っているかきちんと成分表示を必ず確認してください。実は全く入っていないことも多々あります。

 

サプリメントはとにかく質の良いものを摂るように気をつけてください。海外のフェロケル鉄などは、吸収が良いと人気ですが、私はあまりお勧めしていません。

 

通常の鉄の吸収経路ではないところからガンガン吸収されて、見た目上血液状態(フェリチン値)が良くなったように見えますが、実際は炎症を起こしているだけということがあるからです。

 

まとめると・・・

これまで”がんは貧血好き”ということで、鉄欠乏性貧血の対策をまとめてみました。

 

一般的に知られている、鉄剤を使うとかプルーンを食べるなどの対策貧血改善が難しい理由は、それらが「無機鉄」という吸収の悪い鉄だからでした。

 

 

前回の記事で書いた通り、フェリチン値が12以下の方は、積極的に鉄欠乏対策をしたい所です。
ヘモグロビンの材料である
ヘム鉄」を意識して食事やサプリメントを選んで下さいね。

 

貧血対策は鉄だけではなく、タンパク質、ビタミンC、B群、亜鉛なども必要です。貧血を治そうと思うと、実はトータルでの栄養対策が求められるのですね。

 

 

■鉄は使い方が難しい!

栄養療法の中でも特に難しいのが鉄サプリの使い方です。

炎症があるときに使うと吸収されないだけでなく、あふれた鉄が活性酸素を発生させてしまい危険です。

(ただ、ちゃんとしたヘム鉄なら少し使う分には炎症があっても平気なケースが多い)

こと、ガン患者さんは何らかの炎症があると考えた方が良いです。ですからまずは炎症の出所を探り、火消しすることが肝心

体内に炎症がないかどうかも分子栄養学的な栄養解析で知ることが可能です。必要な方はご相談ください。

また、鉄を吸収するのは腸ですから、腸内環境を整えなければ、鉄を摂っても上手く吸収できません。
もし既にヘム鉄で貧血対策しても、なかなか改善しないという方は、まずは腸内環境を調べてみる方が実は近道なのです。

 

 

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